結ばれてはいけない御曹司に一途な想いを貫かれ、秘密のベビーごと溺愛されています
騒ぎを聞きつけ、集まってくる居住者たち。彼らに頼みガムテープを持ってきてもらうと、男の手足を拘束し警察の到着を待った。
「子どもが大声で泣いてるからどうしたのかと思ってたんだが、まさか悪いヤツが押し入ってたとはなあ。早く気づいてやれなくて、すまんなあ」
居住者のひとりが俺に手を貸しながら、申し訳なさそうに言う。
「こいつは俺が見てるから。あんたはふたりのところに行ってやりな」
「お気遣い感謝します」
拘束した男を玄関の外に運び出すと、俺は部屋の奥で縮こまっているふたりのもとへ向かった。
杏花はよほど怖い思いをしたのか、菫花にしがみついたまま離れない。
「大丈夫だったか、杏花。菫花も――」
そのとき、菫花のシャツの一番上のボタンが取れかかっていることに気づいた。
途端に怒りが噴出する。俺の到着がもう少し遅れていたら、あの男は菫花を――。
俺の心中を読んだのか、菫花は「大丈夫、なにもされていないわ」と言い募る。
「それにしても、どうして理仁さんがここに?」
「ああ、昨夜時計を忘れて。今日取りに来て本当によかった……」
「子どもが大声で泣いてるからどうしたのかと思ってたんだが、まさか悪いヤツが押し入ってたとはなあ。早く気づいてやれなくて、すまんなあ」
居住者のひとりが俺に手を貸しながら、申し訳なさそうに言う。
「こいつは俺が見てるから。あんたはふたりのところに行ってやりな」
「お気遣い感謝します」
拘束した男を玄関の外に運び出すと、俺は部屋の奥で縮こまっているふたりのもとへ向かった。
杏花はよほど怖い思いをしたのか、菫花にしがみついたまま離れない。
「大丈夫だったか、杏花。菫花も――」
そのとき、菫花のシャツの一番上のボタンが取れかかっていることに気づいた。
途端に怒りが噴出する。俺の到着がもう少し遅れていたら、あの男は菫花を――。
俺の心中を読んだのか、菫花は「大丈夫、なにもされていないわ」と言い募る。
「それにしても、どうして理仁さんがここに?」
「ああ、昨夜時計を忘れて。今日取りに来て本当によかった……」