結ばれてはいけない御曹司に一途な想いを貫かれ、秘密のベビーごと溺愛されています
「当然だ。俺は愛する人と一緒になりたいだけなんだから」

私を安心させるように、肩をきゅっと抱きしめてくれる。

「理仁さん、私はあなたの邪魔になっていませんか? 三原さんと一緒にいた方が、仕事もうまく運ぶんじゃ……」

「仕事? なんのことだ」

「その……コネ、とか。官僚は、そういうのもあるんでしょう?」

「俺がコネを使わなければ仕事のひとつも片づけられない男に見えるか?」

そんな意味で言ったわけではないのだが。慌てて首をぶんぶん横に振ると、理仁さんは笑って私の頭を撫でた。

「俺は菫花にたぶらかされたわけじゃない。熟考した上で菫花と一緒にいるんだ。君の実家への出資だって、藤ヶ音家にとってデメリットだけじゃない」

「え……?」

「今後は提携に近い形で出資できないか、模索している。一方的な施しじゃなく支え合えるよう、藤ヶ音の経営陣にプランを出してもらっているんだ」

実家のことまで考えてくれていたのね……。

これで私は家業とは関係なく純粋に理仁さんを愛せるのだと思うと、嬉しかった。

「杏花、おいで」

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