結ばれてはいけない御曹司に一途な想いを貫かれ、秘密のベビーごと溺愛されています
「ああっ……理仁さん」

「どうしてほしい? どこを、どんなふうに? わかるように教えてくれ」

理仁さんが意地悪なことを聞く。

どこをどうなんてひとつひとつお願いしなくても、私の体を熟知しているくせに。

「あなたの思うままに……気持ちよくして」

「そう来たか」

私の下着に手をかけ、位置をずらす。見せてはならない部分にあえて触れ、私をうしろめたさで満たしたあと、舌なめずりでもするように赤い舌を覗かせた。

「お言葉に甘えるよ。三年以上ずっと堪えてきたんだ」

これからぶつけようとしている容赦ない劣情を予期するかのように言い訳する。

「それは私も同じです」

ずっと彼に抱かれたかった。だが、そんな日は二度と来ないと思っていた。

「また、あなたのものになれるなんて……」

「君は俺と愛し合い続ける。この先も、ずっと」

そう宣言して、チェックメイトとでもいうように私の敏感な場所に指先を押し当てる。

「菫花は、俺だけのものだ。よく覚えておいて」

弄ぶかのように力を込められ、思わず「あっ……」という吐息が漏れた。

彼の力加減に比例して、啼き声が大きくなる。

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