結ばれてはいけない御曹司に一途な想いを貫かれ、秘密のベビーごと溺愛されています
そして祭壇では理仁さんが、ホワイトのタキシードを着て私を待っている。

父とともにゆっくりと足を踏み出し、祭壇に向かって歩いていく。

「ママー! きれい!」

興奮してぴょんぴょんと足を浮かせる杏花。愛らしいミニ丈のウエディングドレスを着ている。

まるで昨日の発表会で見た桜の妖精。いや、今日はホワイトだからマーガレットの妖精だろうか。今にも踊り出しそうだ。

「杏花も。とってもかわいいわ」

私が祭壇に辿り着くと、こらえきれなかったのか、杏花が私と理仁さんの間に飛び込んできた。

「杏花も一緒に神父様のお話、聞く?」

「きくー!」

「ちゃんといい子に聞いてるんだぞ」

理仁さんが杏花の右手をきゅっと握る。左手を私が。三人並んで誓いを立て、生涯愛し合うことを約束する。

杏花には少し難しくて、よくわからなかったみたいだ。「なにー? なにー?」と不思議そうな顔で尋ねてくる。

「ママもパパも杏花も、ずっと一緒に仲良くしますってお約束したのよ」

「ずっとなかよく?」

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