結ばれてはいけない御曹司に一途な想いを貫かれ、秘密のベビーごと溺愛されています
「君が想像している通りだ。素性や部屋を明かさなかったのは、警戒していたから。……すまない、君はすべてを包み隠さず見せてくれていたのに」
「警戒するのは当り前です。あなたの場合はとくに。だって、大変な家柄の方ですもの」
振り向いて答えると、彼の表情が苦痛に歪んだ。嫌な記憶でも蘇ったのか、おもむろに目を逸らす。
「俺の出自を聞いた途端、態度を変える人間は多い。……すまない。今なら、君はそんな人じゃないとわかる」
「態度を変えるつもりはありませんけど……正直、あなたとの距離は感じています」
理仁さんの手が伸びてくる。私の頬を包み込むと顔を近づけて、切羽詰まったような目で私を見つめた。
「俺たちのことを『友人』だって言ってたね」
唇がそっと私の鼻先に触れる。甘い水音を立て、今度は唇に吸いつき、再び離れる。
「こんな関係、友人とは言わない」
「なんて言ったらいいのかわからなくて。あなたの迷惑になりそうで」
「それは俺の出自のせい?」
答えられず、思わずごくりと息を呑む。態度を変えるつもりはないと言っておきながら、どうしても意識してしまう。
「警戒するのは当り前です。あなたの場合はとくに。だって、大変な家柄の方ですもの」
振り向いて答えると、彼の表情が苦痛に歪んだ。嫌な記憶でも蘇ったのか、おもむろに目を逸らす。
「俺の出自を聞いた途端、態度を変える人間は多い。……すまない。今なら、君はそんな人じゃないとわかる」
「態度を変えるつもりはありませんけど……正直、あなたとの距離は感じています」
理仁さんの手が伸びてくる。私の頬を包み込むと顔を近づけて、切羽詰まったような目で私を見つめた。
「俺たちのことを『友人』だって言ってたね」
唇がそっと私の鼻先に触れる。甘い水音を立て、今度は唇に吸いつき、再び離れる。
「こんな関係、友人とは言わない」
「なんて言ったらいいのかわからなくて。あなたの迷惑になりそうで」
「それは俺の出自のせい?」
答えられず、思わずごくりと息を呑む。態度を変えるつもりはないと言っておきながら、どうしても意識してしまう。