結ばれてはいけない御曹司に一途な想いを貫かれ、秘密のベビーごと溺愛されています
観光をして、おいしいものを食べて、愛をささやき合って。
あっという間に七日目の夜が訪れた。
明日の朝にはスペインのバルセロナに到着する。そうすれば、私たちはお別れだ。彼は仕事のあるイギリスに戻り、私は日本に帰国する。
いっそう激しく愛を交わし眠りについたあと。私はまだ日が昇る前に目を覚ました。
ずっと私の枕になっている彼の腕を心配して身じろぐと、彼が「眠れないのか?」と目を開けた。
「ごめんなさい。起こしてしまいましたか?」
「いや。ただ、ずっと浅い眠りを繰り返していた。君と離れがたくて」
理仁さんも私と同じなのかもしれない。この先の未来を見て憂いている。
同じ気持ちを共有できていることが救いのように思えた。
「出会ってすぐにあなたと寝てしまったこと――軽率でしたが、後悔はないんです。あなたのことが大好きでしたから」
肘をついて身を起こし、彼を覗き込む。