結ばれてはいけない御曹司に一途な想いを貫かれ、秘密のベビーごと溺愛されています
家族の話を口にすると、理仁さんは逡巡するかのように口を閉じた。
やがて、ご自身のこれまでのことをゆっくりと語ってくれた。
「こんな身分だから、親からあてがわれた女性と結婚するのだと、どこかあきらめていた」
暗い声。彼の苦悩と絶望が伝わってくるようで、胸が痛む。
しかし、彼が次に紡いだ言葉は強い意志を持っていた。
「だが菫花と出会って、そんな人生は嫌だと明確に思った。俺は自分で道を選びたい。自分で選んだ人と――君と、生涯をともにしたい」
理仁さんに手招かれ、彼の胸に頬をつけると、力強い鼓動の音が聞こえてきた。
「菫花の飾り立てない言葉が好きだ。心のままに大好きだと言ってくれる君の純粋さに、俺は救われている。きっとこの先、十年経っても、二十年経っても、俺は菫花に救われ続ける気がするんだ」
そんなふうに思ってくれていただなんて。胸が熱くなって、処理しきれない感情が目からじんわりとこぼれ落ちそうになる。
「菫花は、よくも悪くも正直で、嘘がつけない人だからね」
やがて、ご自身のこれまでのことをゆっくりと語ってくれた。
「こんな身分だから、親からあてがわれた女性と結婚するのだと、どこかあきらめていた」
暗い声。彼の苦悩と絶望が伝わってくるようで、胸が痛む。
しかし、彼が次に紡いだ言葉は強い意志を持っていた。
「だが菫花と出会って、そんな人生は嫌だと明確に思った。俺は自分で道を選びたい。自分で選んだ人と――君と、生涯をともにしたい」
理仁さんに手招かれ、彼の胸に頬をつけると、力強い鼓動の音が聞こえてきた。
「菫花の飾り立てない言葉が好きだ。心のままに大好きだと言ってくれる君の純粋さに、俺は救われている。きっとこの先、十年経っても、二十年経っても、俺は菫花に救われ続ける気がするんだ」
そんなふうに思ってくれていただなんて。胸が熱くなって、処理しきれない感情が目からじんわりとこぼれ落ちそうになる。
「菫花は、よくも悪くも正直で、嘘がつけない人だからね」