結ばれてはいけない御曹司に一途な想いを貫かれ、秘密のベビーごと溺愛されています
突然お礼を口にした杏花に、私は毒気を抜かれる。
もしかして、ママが悲しい顔をしていたから、気を使ってくれたの?
「そうだな。おいしいご飯を作ってくれて、ありがとう」
「あいがとーっ!」
理仁さんと杏花が、口々に感謝の言葉をくれる。
「うん……食べてくれて、ありがとう……」
これまでの苦労など吹き飛びそうなくらいに嬉しくて、胸が苦しかった。
杏花はたくさんはしゃいだせいか、帰る頃には力尽きてしまった。ベビーカーの上ですやすやと寝息を立てている。
私と理仁さんはベビーカーを押しながら、園の出口を抜けて、駐車場に向かって歩いた。
うさ耳ともそろそろお別れだ。ゲートを出たところで、私たちはカチューシャを取る。
「菫花は楽しめた?」
柔らかな笑顔で覗き込んでくる理仁さんに、私はこくりと頷く。
「楽しかったです。三人だと、全然違うんだなって思いました」
杏花が理仁さんと一緒に歩いている間、私は少し遠くからふたりの背中を眺めていた。
たくさんの気づきがあった。杏花がいつの間にか、こんなに大きくなっていたこと。杏花が定期的にこちらを振り向き、母の姿を探していること。
もしかして、ママが悲しい顔をしていたから、気を使ってくれたの?
「そうだな。おいしいご飯を作ってくれて、ありがとう」
「あいがとーっ!」
理仁さんと杏花が、口々に感謝の言葉をくれる。
「うん……食べてくれて、ありがとう……」
これまでの苦労など吹き飛びそうなくらいに嬉しくて、胸が苦しかった。
杏花はたくさんはしゃいだせいか、帰る頃には力尽きてしまった。ベビーカーの上ですやすやと寝息を立てている。
私と理仁さんはベビーカーを押しながら、園の出口を抜けて、駐車場に向かって歩いた。
うさ耳ともそろそろお別れだ。ゲートを出たところで、私たちはカチューシャを取る。
「菫花は楽しめた?」
柔らかな笑顔で覗き込んでくる理仁さんに、私はこくりと頷く。
「楽しかったです。三人だと、全然違うんだなって思いました」
杏花が理仁さんと一緒に歩いている間、私は少し遠くからふたりの背中を眺めていた。
たくさんの気づきがあった。杏花がいつの間にか、こんなに大きくなっていたこと。杏花が定期的にこちらを振り向き、母の姿を探していること。