シルバーブロンドの王子様が甘すぎる〜海を越えた子守り唄

光輝もエミリも、警察に捕まり連行されていった。わたし達を口汚く罵ったけど、きっと二度と会うことはないだろう。

そして、お屋敷に帰ってわたしはようやくすべてを知らされた。

カイルが東南アジアの島国、シルカー王国の第一王子で王位継承権があること。

天然資源が豊富なシルカー王国のビジネスのため、商談がてら日本に来てついでに妃となる女性を探していたことを。

そして…わたしの本当の母はシルカー王国の…カイル王子の親戚で、王族の血を引く女性であったことを。

彼女はシルカー王国の女王陛下を姉のように慕い、2人は本当の姉妹のように仲がよかったけど。女性の王族の血を利用しようとする輩が、彼女を旗頭にしてクーデターを計画。それを知った女性…わたしの本当の母は、女王陛下の手引きで日本へ。
けれど、クーデターへの協力を拒んだ女性は襲われ…命からがら逃げた先でわたしを沢村家のツテで。なるべく遠い親戚に預けて…白羽の矢が立ったのが、沢村の夫を亡くしたばかりだった女。
夫を亡くして家族もいない、寂しい。預けたら全力で愛するわ、と嘘をついた。一千万と宝飾品に目が眩んで。

それまでは、地味で真面目な女性だったのに。大金を前に人が変わってしまったのだった。



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