双子を極秘出産したら、エリート外科医の容赦ない溺愛に包まれました
溢れる愛に包まれて

晃介再び

頬をペチペチと叩かれているような気がして葵は眠りから覚める。

お腹のあたりがなんだか妙に重かった。

ゆっくりと目を開くと、すっかり明るくなった寝室の天井を背に、悠馬が覗き込んでいた。

「あーま! あーま!」

お腹の上には晴馬がまたがっている。

時計を見るとすでに朝の九時を回っていた。

今日は土曜日で仕事は休みだとしてももう起きるべき時間だ。

「あーま!」

「まんま!」

朝寝坊な母親をふたりして起こしてくれたのだ。

でも葵はすぐには動けなかった。

なにしろ双子と過ごす一週間は、ハードのひと言だ。一晩寝たくらいで、疲れが取れるはずがない。

「うー、もうちょっと寝ようよ〜」

うめきながら枕に突っ伏すると、悠馬まで葵の背中のよじのぼり、ふたりしてお尻をどすんどすんとしはじめる。

「あーま!」

「まんま」

「う……。ぐう……。もう……そんなことするならこうしてやる‼︎」

葵はぐるりと向きを変え、布団に投げだされたふたりを捕まえる。

そしてふたりまとめてこちょこちょとくすぐった。
寝室に、きゃー!という声があがった。

「降参する? ふふふ、ごめんなさいは?」

そのまま、布団の上で転げ回るふたりのおむつを替えた。
< 37 / 188 >

この作品をシェア

pagetop