ストロベリーキャンドル

「んー、私だったらこれかな。形的にも使いやすいだろうし。それに、嶺緒が使うとなったらやっぱりこれが似合うと思うから」

やっぱり、輝羅の決断力は尋常なほど早い。

「じゃあ、輝羅がそう言うならこれにしよっかな」

「責任は取らないからね」

「分かった」

輝羅との会話はいつも楽しい。何かしらで笑えて、毎日笑って過ごされる。

「色はどうしよう」

「嶺緒に似合いそうな色がいいよね。とは言っても、もう17歳になるわけだから大人っぽいシンプルな感じがいいよね」

嶺緒に合いそうな、色…パッと見た時に止まった色は…

「じゃあこれにしよっかな」

「いいんじゃない?嶺緒に合ってるよ!!」

「お決まりになりましたか?」

「これでお願いします!」

店員さんに形と色を伝え、紙にイニシャルだったり入れたい文字を詳しく記入した。

『3番・グレー・R.Y』

全てを記入した後店員さんに紙を渡した。

「では、こちらでご予約参ります」

「お願いします!」

「お先にお会計なさいますか?」

会計は先にしていた方が楽な気がする。先にしといた方が忘れないで済むから先に済ましとこうかな。

「はいっ!」

店員さんの後について行って会計をした。

帰り道…

「今日はありがとう。ついてきてくれて。助かったよ」

「いいってことよ!その代わり私が何かしたいときはついて来てね」

「勿論!」

私は本当にこの3人でいるのが好き。無理をしなくていいし、笑顔でいれる。この時間は大切な時間。

「早く届くといいね!」

「後1週間かぁ〜早いような長いような〜」

「すぐだよ!だから他のも早くやんないとだね!」

「その時も手伝ってね!」

「なんでだよ〜!!」

こんなことを言いつつも結局一番手伝ってくれるのが輝羅。そこがこの子の好きなところ。早く来週になってほしいな〜
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