ストロベリーキャンドル

私と嶺緒の17歳の誕生日前日…1週間前に瑠奈と輝羅と一緒に誕プレを作りに行って、今日はお店に受け取りに行く日。

「今日取りに行くの?キーホルダー」

「そうだよ。何?一緒についてきてくれるの?」

「えー、…まーいいけどさー」

「やったーー!ありがと!輝羅!!」

「ごめん。私はパス…今週末大会だから部活が一杯一杯だから…」

「大丈夫だよ!気持ちだけで嬉しい。部活頑張って!ファイト!!」

今は昼休み。3人で一緒にお弁当を食べている。

「あっ!じゃあ嶺緒に言っとかないと」

「いつも一緒に帰っているもんね」

「いつ言おう…」

今?でも今どこにいつのかわからない。だとすれば帰り?HRが終わってからでいいか…

放課後…私と輝羅はショッピングモールに来ていた。嶺緒には輝羅と久しぶりに遊んで帰りたいと言ったが嶺緒のことだから気づいている気がする。

店の前に来たけどどうすればいいのかわからなくてフラフラしていると奥から店員さんがこっちに来た。

「いらっしゃいませ。どうなさいましたか?」

「先週ここでキーケース作ったんですがそれを受け取りに来ました」

「お客様のお名前聞かせてもらえますか?」

「崎谷です」

「崎谷様ですね。今すぐ見て来ますので少々お待ちください」

・・・・2分後

奥の方から店員さんが出てきた。

「お待たせして大変申し上げ御座いません。こちらでお間違い無いですか?」

そう言われて見せられたのは間違いなく私のだ。焦茶色のキーケース。

「はい」

「お会計はもう済まされてるみたいですね。プレゼント用みたいなのですがラッピングされますか?」

元々キーケースには箱がついているがせっかくの誕生日だからラッピングしてもらおう。

「はい。お願いします」

「わかりました。少々お待ちください」

その後5分くらいでラッピングをしてもらった。綺麗にラッピングをしてもらって店を後にした。フードコートでアイスを買って二人で帰り道一緒に食べている。

「今日はありがと」

「いえいえ。いつも色々助けてもらってるからね」

「それもそっか!」

「おいっ!」

二人で大笑いして帰るのが久しぶり。三人の時も笑うけどこうやって輝羅と二人っきりで帰るのも懐かしい。

「明日誕生日だから、ワンチャン私が16歳最後の月葉に会ってるのかも知れないね!」

「確かに!そうかもね」

「やったー!!」

輝羅はこんなことでも喜ぶんだな…

「あっ!家だ!バイバイ!16歳の月葉!!」

「ありがと!バイバイ!おやすみ」

「おやすみー!」
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