ストロベリーキャンドル


はぁーー…あした誕生日かぁー…

「あれ?月葉」

知っている声が聞こえて後ろを向いた。

「嶺緒!今帰り?」

「うん。そっちは?」

「私も今帰り。今輝羅が家に入ったとこ」

「あー確かに。輝羅の家ってここら辺だったもんな」

偶然にせよレオに会えたの嬉しい!そして…輝羅ごめん…16歳最後に会ったの嶺緒になっちゃった。

「ねえ…嶺緒明日の誕生日夜は毎年恒例の2家族合同パーティーじゃん」

「そうだね」

そう、、、私と嶺緒。中村家と杉本家は毎年合同に誕生日パーティーをしている。家が隣で、誕生日が一緒。さらには生まれた病院も…これは全て偶然。

元々親同士は学生時代からの友人同士だったらしい。だけどたまたま両家とも妊娠をしている時に隣に杉本家が引っ越してきたらしい。そして、病院に検診に行った時にたまたま居合わせたという。偶然に偶然が重なり合った末、私たちが生まれた。だから、生まれて時から毎年私たちは一緒に誕生日パーティーをしているらしい。

「その前の帰り道にどこか出かけない?」

「いいよ。どこに出かける?」

「本当!?えっとねー…」

ショッピングモール?カフェ?あとはー…

「じゃあ!遊園地!」

学校の近所にある遊園地。あそこはめちゃくちゃ広大な土地の広さで県内でも有名。

「わかった。じゃあ明日の帰りに行こう」

「楽しみ!」

明日は誕生日だし、前から行きたかった遊園地に行けるなんて、、、早く明日になんないかなー…
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