落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
血も涙もないような彼に、そんな過去があったなんて。愛する人を亡くすのは誰だって辛い。アレンの気持ちが痛いほどわかって、胸が詰まる思いがした。でも、それと戦争が関係あるのかしら。尋ねようとすると、アレンが先に話し始めた。
「塞ぎ込むオレに、国王と神官長は言った。ドーランの業火の山に眠る伝説の宝、それさえあれば、死んだ人を蘇らせることが出来る。黙って協力すれば妻を蘇らせてやると」
「なんですって?」
先に声をあげたのはティアリエスだ。私も他のみんなも驚いたけれど、それはティアリエスの比ではなかったようだ。
「どういうことです? 伝説の宝が業火の山に眠るというのは、ドーランの者しか知らないはずです。長い間、人間とは交流をしていないのですから!」
「知らねえよ。ただ、話を持ってきたのは神官長らしい。あいつはふらっとやって来て国王に気に入られ、今の地位に就いたって話だ」
「神官長? なんという名前の者ですか?」
その問いには私とダルシアとアレンが同時に答えた。神官長の名は「グラウニク」。アレンは正式な名を知っていたらしく「グラウニク・ゴート」と答えた。
「塞ぎ込むオレに、国王と神官長は言った。ドーランの業火の山に眠る伝説の宝、それさえあれば、死んだ人を蘇らせることが出来る。黙って協力すれば妻を蘇らせてやると」
「なんですって?」
先に声をあげたのはティアリエスだ。私も他のみんなも驚いたけれど、それはティアリエスの比ではなかったようだ。
「どういうことです? 伝説の宝が業火の山に眠るというのは、ドーランの者しか知らないはずです。長い間、人間とは交流をしていないのですから!」
「知らねえよ。ただ、話を持ってきたのは神官長らしい。あいつはふらっとやって来て国王に気に入られ、今の地位に就いたって話だ」
「神官長? なんという名前の者ですか?」
その問いには私とダルシアとアレンが同時に答えた。神官長の名は「グラウニク」。アレンは正式な名を知っていたらしく「グラウニク・ゴート」と答えた。