落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「グラウニク・ゴートは獣人ウェアウルフ。はぐれ獣人である奴はふらっとドーランにやって来て、仕事をくれと言った。だからティアリエスが屋敷の書庫の管理を任せたのだ」
「獣人? まさか、信じられない。あれ、でも……そうか。あの縦長の帽子で耳を隠していたのなら、人間だと思わせることも出来るわね」
そう、私の逆だ。耳を付けるか、隠すか。たったそれだけで潜伏出来るのは、私がよく知っている。
しかも、ドーランほど厳格に出入りが制限されてないから、グラウニクがバーディアに入り込むのは楽だったはずだ。私が勝手に納得したのを見て、ヴィーが話を続ける。
「グラウニクは比較的真面目に書庫の仕事をこなしていた。だが、ティアリエスはグラウニクを危険視していたな。邪な気を感じると常に注意を払っていた。そんな時、奴はティアリエスの隙を付き、大事な書物を持って逃亡した。その中には、ティアリエスが大切にしていたアブロシアの伝記もあった。他にも屋敷の宝物をいくつか盗まれている」
「そうでしたか。だからティアリエスさんはこんなにも怒っているのですね」
「獣人? まさか、信じられない。あれ、でも……そうか。あの縦長の帽子で耳を隠していたのなら、人間だと思わせることも出来るわね」
そう、私の逆だ。耳を付けるか、隠すか。たったそれだけで潜伏出来るのは、私がよく知っている。
しかも、ドーランほど厳格に出入りが制限されてないから、グラウニクがバーディアに入り込むのは楽だったはずだ。私が勝手に納得したのを見て、ヴィーが話を続ける。
「グラウニクは比較的真面目に書庫の仕事をこなしていた。だが、ティアリエスはグラウニクを危険視していたな。邪な気を感じると常に注意を払っていた。そんな時、奴はティアリエスの隙を付き、大事な書物を持って逃亡した。その中には、ティアリエスが大切にしていたアブロシアの伝記もあった。他にも屋敷の宝物をいくつか盗まれている」
「そうでしたか。だからティアリエスさんはこんなにも怒っているのですね」