春の花咲く月夜には
仕事が終わった夜8時。
紗也華が連れてきてくれた、こじんまりとした創作和食の料理店。
店に入ると、厨房が見える広めのカウンター席に案内されて、私と紗也華は、隣り合って席に座った。
まずは・・・と、メニュー表を眺めると、美味しそうなクラフトビールがあったので、早速それを注文しておく。
琥珀色の綺麗なビールのグラスが届くと、2人で「おつかれさま~」と乾杯をした。
「・・・美味しい!」
「ね。ここ、この前旦那と来たんだけどさ、飲み物も料理もどれもこれも美味しくて。あ、あそこにあるビールもすごく美味しかったよ」
「ほんと?じゃあ次はそれにしよう」
新婚の紗也華と2人で飲みに来たのは久しぶり。
今日は、旦那さんも会社の仲間と飲みに出かけているそうだから、紗也華も気兼ねなくお酒を楽しめるようだった。
「・・・ふふ、でもいいね。相変わらず、旦那さん優しそうだし仲良しだ」
「うーん、まあ、新婚だしね~。・・・って、いいのよ私と旦那のことは!」
そう言うと、紗也華はカウンターテーブルをボン!と軽くこぶしでたたいた。
私が首を傾げると、紗也華は意味深な顔でフフフと笑った。
「心春、賀上くんと付き合ってるの?」
「・・・!?」
今日、一番の衝撃だった。
驚いて、私は飲み込もうとしていたビールでゴホッとむせこんだ。
「・・・っ、な、なんで・・・っ!?」
「なんでって・・・、お互いめちゃくちゃ意識し合ってるし、今日は、会社の自販機の前でやたらいい雰囲気醸し出してたし・・・。でも、なんかこう・・・微妙にかみ合ってないような?うまくいってないような?おねーさん、見てて歯がゆくなってきて」
紗也華が「ふう」と息をはく。
私は顔を火照らせながら、「おねーさんって」とツッコんだ。
「私と紗也華は同い年っ」
「んー・・・、まあそうなんだけど。数か月私が早く生まれたのは事実だし、賀上くんは明らかに私より年下だしねえ・・・」
紗也華が連れてきてくれた、こじんまりとした創作和食の料理店。
店に入ると、厨房が見える広めのカウンター席に案内されて、私と紗也華は、隣り合って席に座った。
まずは・・・と、メニュー表を眺めると、美味しそうなクラフトビールがあったので、早速それを注文しておく。
琥珀色の綺麗なビールのグラスが届くと、2人で「おつかれさま~」と乾杯をした。
「・・・美味しい!」
「ね。ここ、この前旦那と来たんだけどさ、飲み物も料理もどれもこれも美味しくて。あ、あそこにあるビールもすごく美味しかったよ」
「ほんと?じゃあ次はそれにしよう」
新婚の紗也華と2人で飲みに来たのは久しぶり。
今日は、旦那さんも会社の仲間と飲みに出かけているそうだから、紗也華も気兼ねなくお酒を楽しめるようだった。
「・・・ふふ、でもいいね。相変わらず、旦那さん優しそうだし仲良しだ」
「うーん、まあ、新婚だしね~。・・・って、いいのよ私と旦那のことは!」
そう言うと、紗也華はカウンターテーブルをボン!と軽くこぶしでたたいた。
私が首を傾げると、紗也華は意味深な顔でフフフと笑った。
「心春、賀上くんと付き合ってるの?」
「・・・!?」
今日、一番の衝撃だった。
驚いて、私は飲み込もうとしていたビールでゴホッとむせこんだ。
「・・・っ、な、なんで・・・っ!?」
「なんでって・・・、お互いめちゃくちゃ意識し合ってるし、今日は、会社の自販機の前でやたらいい雰囲気醸し出してたし・・・。でも、なんかこう・・・微妙にかみ合ってないような?うまくいってないような?おねーさん、見てて歯がゆくなってきて」
紗也華が「ふう」と息をはく。
私は顔を火照らせながら、「おねーさんって」とツッコんだ。
「私と紗也華は同い年っ」
「んー・・・、まあそうなんだけど。数か月私が早く生まれたのは事実だし、賀上くんは明らかに私より年下だしねえ・・・」