春の花咲く月夜には
興奮気味に、紗也華がこそっと私に呟いた。
言葉にされて、私は頬をますます熱くする。
(そう・・・だよね?・・・きっと・・・・・・)
私に向けて、彼が曲を作ってくれて、そしてここで歌ってくれた。
この体感を、感情を、言葉にするのは難しく。
心臓の音が、どうしようもないほど速くって、ただただ頬と・・・、身体中が熱かった。
「よかったよー!!」
「いい曲~!!」
止まらない、お客さんたちの歓声の中、どこからか、「今の曲、誰かに向かって歌ってたよね?」「アリサちゃん?」「え、別れたっぽい話聞いたけど」「新しい彼女?」「えー!ここに来てるの?」という声も飛び交って、辺りを見回し始める人もいた。
(えっ!ど、どうしよう・・・・・・)
この状況に、私は途端に焦り始めた。
ここで今、自分が彼女だとわかってしまうのは、正直、怖さや不安があって。
これから先、いずれ伝わるだろう覚悟は徐々にはしてるけど。
今、ここでいきなりは、まだ、心の準備ができてない。
(・・・どうしよう・・・。だからって、この雰囲気をどうすることもできないけれど・・・)
「サクやーん!!いい曲だったよー!!かっこいーーー!!」
その時、会場の後ろの方から声がした。
薄暗くてよく見えないけれど、この声、そしてこの呼び方は、「ANTENNA」のアンナさんだ。
会場中のみんなの視線が、アンナさんに集まっていく。
「アンナだ!」
「え!?まさか、サクヤの相手ってアンナなの!?」
「えー!!結構年齢差あるよねえ!?」
「ただの掛け声でしょ」「いやいやあのタイミングって」と、みんながザワザワ騒ぐ中、私は、心の中でアンナさんにお礼を言った。
アンナさんは、何気なく声援を送っただけかもしれないけれど・・・。
薄暗闇の中、アンナさんはステージに向かって大きく手を振っている。
照れているような、戸惑うような賀上くん。
ショウくんは楽しそうに「ははっ」と笑い、左の腕で、賀上くんの肩を組む。
「よしっ!じゃあ、次は雰囲気変えていきますよー!!」
そう言って、ショウくんが合図のように右手を上げると、賀上くんはギターを鳴らし、ベースとドラムも重なった。
言葉にされて、私は頬をますます熱くする。
(そう・・・だよね?・・・きっと・・・・・・)
私に向けて、彼が曲を作ってくれて、そしてここで歌ってくれた。
この体感を、感情を、言葉にするのは難しく。
心臓の音が、どうしようもないほど速くって、ただただ頬と・・・、身体中が熱かった。
「よかったよー!!」
「いい曲~!!」
止まらない、お客さんたちの歓声の中、どこからか、「今の曲、誰かに向かって歌ってたよね?」「アリサちゃん?」「え、別れたっぽい話聞いたけど」「新しい彼女?」「えー!ここに来てるの?」という声も飛び交って、辺りを見回し始める人もいた。
(えっ!ど、どうしよう・・・・・・)
この状況に、私は途端に焦り始めた。
ここで今、自分が彼女だとわかってしまうのは、正直、怖さや不安があって。
これから先、いずれ伝わるだろう覚悟は徐々にはしてるけど。
今、ここでいきなりは、まだ、心の準備ができてない。
(・・・どうしよう・・・。だからって、この雰囲気をどうすることもできないけれど・・・)
「サクやーん!!いい曲だったよー!!かっこいーーー!!」
その時、会場の後ろの方から声がした。
薄暗くてよく見えないけれど、この声、そしてこの呼び方は、「ANTENNA」のアンナさんだ。
会場中のみんなの視線が、アンナさんに集まっていく。
「アンナだ!」
「え!?まさか、サクヤの相手ってアンナなの!?」
「えー!!結構年齢差あるよねえ!?」
「ただの掛け声でしょ」「いやいやあのタイミングって」と、みんながザワザワ騒ぐ中、私は、心の中でアンナさんにお礼を言った。
アンナさんは、何気なく声援を送っただけかもしれないけれど・・・。
薄暗闇の中、アンナさんはステージに向かって大きく手を振っている。
照れているような、戸惑うような賀上くん。
ショウくんは楽しそうに「ははっ」と笑い、左の腕で、賀上くんの肩を組む。
「よしっ!じゃあ、次は雰囲気変えていきますよー!!」
そう言って、ショウくんが合図のように右手を上げると、賀上くんはギターを鳴らし、ベースとドラムも重なった。