春の花咲く月夜には
「あっ、でも、嫌な感じではなくて。本当に、『おすすめの本』として、好意で渡してくれた感じで」
「・・・いや・・・、けど・・・・・・、何考えてるんだ亜莉沙は・・・」
賀上くんが頭を抱えた。
モデルの元カノの美容本を今の彼女に渡すだなんて、なかなか際どい行動だもんね・・・。
「・・・すいません・・・、亜莉沙のやつ・・・」
「う、ううん!正直、私も最初は結構戸惑ったんだけど・・・、本当に、嫌な感じがなかったし、渡された時、カナちゃんたちも一緒に見守っててくれて・・・、亜莉沙ちゃんなりの好意だってことがわかったから」
「・・・」
最初の私が感じた以上に、複雑そうな賀上くん。
逆の立場で考えたら、確かに、複雑以外の何物でもないとは思う。
「・・・賀上くん、亜莉沙ちゃんと話をするって言っていたけど・・・、どういう感じだったかな」
頭を抱え続ける賀上くんに、私は、気になっていたことを問いかけた。
きっと、今の亜莉沙ちゃんの行動に、繋がっていることだと思うから。
「・・・ああ・・・、内容で言えば率直に・・・、心春さんは大事な人だから、これ以上傷つけないでほしいってことを真面目に伝えて。あとは、ちょっと色々思い返して。オレも・・・、自分のことばっかりで、気づいてやれないことがあったよなって、そこについては『ごめんな』って、謝りました」
「え・・・?」
そこから、少し話を聞いた。
亜莉沙ちゃんときちんと話をしようと決めてから、賀上くんは、今までのことを色々と、思い返したそうだった。
生意気で、だけど憎めない、妹のような亜莉沙ちゃん。
これまで彼は、葉月さんについて亜莉沙ちゃんの気持ちになって深く考えたことはなかったそうだ。
ただ、亜莉沙ちゃんの言動に、困ったり、怒ったり、時にはちょっとケンカして・・・、そういうことしかしていなかった。
けれど今回、初めて亜莉沙ちゃんの気持ちになって考えた時、ハッとなったそうだった。
「・・・いや・・・、けど・・・・・・、何考えてるんだ亜莉沙は・・・」
賀上くんが頭を抱えた。
モデルの元カノの美容本を今の彼女に渡すだなんて、なかなか際どい行動だもんね・・・。
「・・・すいません・・・、亜莉沙のやつ・・・」
「う、ううん!正直、私も最初は結構戸惑ったんだけど・・・、本当に、嫌な感じがなかったし、渡された時、カナちゃんたちも一緒に見守っててくれて・・・、亜莉沙ちゃんなりの好意だってことがわかったから」
「・・・」
最初の私が感じた以上に、複雑そうな賀上くん。
逆の立場で考えたら、確かに、複雑以外の何物でもないとは思う。
「・・・賀上くん、亜莉沙ちゃんと話をするって言っていたけど・・・、どういう感じだったかな」
頭を抱え続ける賀上くんに、私は、気になっていたことを問いかけた。
きっと、今の亜莉沙ちゃんの行動に、繋がっていることだと思うから。
「・・・ああ・・・、内容で言えば率直に・・・、心春さんは大事な人だから、これ以上傷つけないでほしいってことを真面目に伝えて。あとは、ちょっと色々思い返して。オレも・・・、自分のことばっかりで、気づいてやれないことがあったよなって、そこについては『ごめんな』って、謝りました」
「え・・・?」
そこから、少し話を聞いた。
亜莉沙ちゃんときちんと話をしようと決めてから、賀上くんは、今までのことを色々と、思い返したそうだった。
生意気で、だけど憎めない、妹のような亜莉沙ちゃん。
これまで彼は、葉月さんについて亜莉沙ちゃんの気持ちになって深く考えたことはなかったそうだ。
ただ、亜莉沙ちゃんの言動に、困ったり、怒ったり、時にはちょっとケンカして・・・、そういうことしかしていなかった。
けれど今回、初めて亜莉沙ちゃんの気持ちになって考えた時、ハッとなったそうだった。