春の花咲く月夜には
「そっか・・・、じゃあ、今度ギター弾いてみますか?よかったらオレ教えます」
「えっ!?本当?」
「はい。心春さんがよければですけど」
(わー・・・)
楽しそうなお誘いだった。
ギターは触ったこともなく、弾けるかわからないけれど、「弾いてみたい」「弾けたらかっこいいな」という漠然とした憧れがある。
「お願いします」と私が言うと、賀上くんは嬉しそうな顔で「了解です」と頷いた。
「じゃあ、いつ頃にしましょうか・・・って、そうだ。それより、紗也華さんから心春さんに誰か紹介してあげてって頼まれてたんだ」
「ええっ!?」
(さ、紗也華~!なにを賀上くんに頼んでいるの・・・!)
よりにもよって、マッチングアプリの出会い現場を目撃されている彼に。
紹介なんて頼んだら、それこそ私が切羽詰まっているようではないか・・・!
「オレ、年上の知り合いで独身で彼女ナシっていないんで、年下になりますけど・・・よければ紹介します」
「う、ううんっ!大丈夫っ」
「・・・やっぱ、年上の方がいいですか」
「や、あの・・・、と、とにかくっ!紹介はそもそも苦手だし、焦ってるわけでもないから大丈夫だよっ」
(・・・って、こんなこと、わざわざ言う方が焦ってるみたいだったかも・・・!)
新しい恋をしてみたい。
それは思っているけれど、焦りがあるってわけじゃない。
そんな恋ができるのか、不安はたくさんあるけれど。
「・・・そっか。じゃあ・・・紹介されてもいいってなったら言ってください。オレと同い年でもしっかりしてていい奴いるんで。オレも、心春さんには幸せになってほしいと思ってるし」
「え?」
急な言葉で驚いた。
だって、そんなふうに言われるような関係性は、まだできてないように思っていたから。
賀上くんは、少し笑って言葉を繋ぐ。
「心春さん、この前のライブの時、4曲目が好きって言ってくれたじゃないですか」
「・・・うん?」
「あれ、オレが唯一作った曲なんです。その曲を、初めて聞いた心春さんに『一番好き』って褒められて、かなり嬉しかったというか・・・。言われてもよくわからないと思うんですけど、なにか・・・、恩返しがしたい感じに近いかな。自己満足とも言えるけど、心春さんには、幸せになってほしいと思ってて。オレができることなら力になるんで」
「えっ!?本当?」
「はい。心春さんがよければですけど」
(わー・・・)
楽しそうなお誘いだった。
ギターは触ったこともなく、弾けるかわからないけれど、「弾いてみたい」「弾けたらかっこいいな」という漠然とした憧れがある。
「お願いします」と私が言うと、賀上くんは嬉しそうな顔で「了解です」と頷いた。
「じゃあ、いつ頃にしましょうか・・・って、そうだ。それより、紗也華さんから心春さんに誰か紹介してあげてって頼まれてたんだ」
「ええっ!?」
(さ、紗也華~!なにを賀上くんに頼んでいるの・・・!)
よりにもよって、マッチングアプリの出会い現場を目撃されている彼に。
紹介なんて頼んだら、それこそ私が切羽詰まっているようではないか・・・!
「オレ、年上の知り合いで独身で彼女ナシっていないんで、年下になりますけど・・・よければ紹介します」
「う、ううんっ!大丈夫っ」
「・・・やっぱ、年上の方がいいですか」
「や、あの・・・、と、とにかくっ!紹介はそもそも苦手だし、焦ってるわけでもないから大丈夫だよっ」
(・・・って、こんなこと、わざわざ言う方が焦ってるみたいだったかも・・・!)
新しい恋をしてみたい。
それは思っているけれど、焦りがあるってわけじゃない。
そんな恋ができるのか、不安はたくさんあるけれど。
「・・・そっか。じゃあ・・・紹介されてもいいってなったら言ってください。オレと同い年でもしっかりしてていい奴いるんで。オレも、心春さんには幸せになってほしいと思ってるし」
「え?」
急な言葉で驚いた。
だって、そんなふうに言われるような関係性は、まだできてないように思っていたから。
賀上くんは、少し笑って言葉を繋ぐ。
「心春さん、この前のライブの時、4曲目が好きって言ってくれたじゃないですか」
「・・・うん?」
「あれ、オレが唯一作った曲なんです。その曲を、初めて聞いた心春さんに『一番好き』って褒められて、かなり嬉しかったというか・・・。言われてもよくわからないと思うんですけど、なにか・・・、恩返しがしたい感じに近いかな。自己満足とも言えるけど、心春さんには、幸せになってほしいと思ってて。オレができることなら力になるんで」