春の花咲く月夜には
スタジオの外に出てみると、空はまだ、昼間の明るい色だった。
楽しかった満足感と疲労感。
時刻も早いし、お互い疲れただろうということで、どこかお店に入って休憩しようとスタジオの入り口で2人で話し合っていた。
と、少し遠くから、「サクヤー!!」と叫ぶ男性の声が耳に届いた。
見ると、やんちゃそうな茶髪の男性が、こちらに向かって大きく手を振っている。
(・・・あれ・・・?)
見覚えのある顔だった。
誰だったかな・・・と記憶を辿っていると、賀上くんが「ショウ」と驚いたように呟いて、私はハッと思い出す。
(『ショウ』・・・、『T's Rocket』のボーカルの人だ)
よく見ると、ショウくんは後ろに女の子を2人連れていた。
この2人にも見覚えがある。
1人は、ショウくんの妹である亜莉沙ちゃん、そしてもう1人は、亜莉沙ちゃんのバンドのメンバー・・・あのライブの時と同様に、今日も全身黒でまとめた確かベースを弾いてた女の子。
亜莉沙ちゃんは、睨むような瞳で私を見ている。
「サクヤ~!おまえ、いつ彼女できたんだよっ!」
言いながら、ショウくんは嬉しそうにこちらにダダっと駆け寄ると、賀上くんの肩に腕を回した。
賀上くんは、「あ?」と言って、迷惑そうな顔をする。
「・・・、彼女じゃない。おまえ、余計なこと言うんじゃねぇぞ」
「え~、なんだよー。でもサクヤ、彼女じゃない子こんなとこ連れて来ないだろ?やけにかっこつけてるし・・・、あっ、わかった!彼女じゃないけどいい感じのとこまでいってる子か~!」
「・・・っ、てめぇ・・・、ちょっと来い!!」
賀上くんは顔を真っ赤にし、へらへらと笑うショウくんを少し離れた場所まで連れて行く。
そしてこちらに背を向けて、なにやら2人で言い合っていた。
(ショウくん・・・、普段はああいう感じなんだ・・・)
ステージ上の印象と、さほど変わりはないけれど。
思っていた以上に明るくて、人懐っこそうな雰囲気だった。
楽しかった満足感と疲労感。
時刻も早いし、お互い疲れただろうということで、どこかお店に入って休憩しようとスタジオの入り口で2人で話し合っていた。
と、少し遠くから、「サクヤー!!」と叫ぶ男性の声が耳に届いた。
見ると、やんちゃそうな茶髪の男性が、こちらに向かって大きく手を振っている。
(・・・あれ・・・?)
見覚えのある顔だった。
誰だったかな・・・と記憶を辿っていると、賀上くんが「ショウ」と驚いたように呟いて、私はハッと思い出す。
(『ショウ』・・・、『T's Rocket』のボーカルの人だ)
よく見ると、ショウくんは後ろに女の子を2人連れていた。
この2人にも見覚えがある。
1人は、ショウくんの妹である亜莉沙ちゃん、そしてもう1人は、亜莉沙ちゃんのバンドのメンバー・・・あのライブの時と同様に、今日も全身黒でまとめた確かベースを弾いてた女の子。
亜莉沙ちゃんは、睨むような瞳で私を見ている。
「サクヤ~!おまえ、いつ彼女できたんだよっ!」
言いながら、ショウくんは嬉しそうにこちらにダダっと駆け寄ると、賀上くんの肩に腕を回した。
賀上くんは、「あ?」と言って、迷惑そうな顔をする。
「・・・、彼女じゃない。おまえ、余計なこと言うんじゃねぇぞ」
「え~、なんだよー。でもサクヤ、彼女じゃない子こんなとこ連れて来ないだろ?やけにかっこつけてるし・・・、あっ、わかった!彼女じゃないけどいい感じのとこまでいってる子か~!」
「・・・っ、てめぇ・・・、ちょっと来い!!」
賀上くんは顔を真っ赤にし、へらへらと笑うショウくんを少し離れた場所まで連れて行く。
そしてこちらに背を向けて、なにやら2人で言い合っていた。
(ショウくん・・・、普段はああいう感じなんだ・・・)
ステージ上の印象と、さほど変わりはないけれど。
思っていた以上に明るくて、人懐っこそうな雰囲気だった。