エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
「梓、本当にありがとう。電話をくれたのも、会いたいと言ってくれたのも」

 まずそう切り出された。

 はじめにそう言われることは自然だったので、梓はそれを打ち消す。

「いいえ。忙しいでしょうに、私こそありがとうございます」

 その言葉は軽く否定された。和臣は微笑を浮かべる。

「いや、今日は休みなんだ。だから気にしないで」

「はい」

 少し逸れたけれど、すぐ話は戻った。

「その、……私の気持ちを聞かせてほしい、と和臣さんは言いましたが……」

「ああ」

 心は決めた。

 なんと言うかということも。

 和臣に話すということも。

 両方、しっかり考えて、決めてきた。
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