エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
「さぁ、じゃあ和。パパとおうちの中を見て回ろうか」

 和臣が和を促した。

 和はすぐに興味が移ったようで、喜んで和臣の差し出した手を取った。

「うん! ひろーいおうち、見たい!」

 そこで梓は別の作業を担当することにする。和臣に声をかけた。

「和臣さん、私はキッチンで作業をしていていいかな?」

 梓のほうは、短時間ではあるが、既にこの家を訪ねて間取りや様子を見せてもらっている。

 よって、キッチンで今後使うのに設備や具合を詳しく確かめたり、今夜の食事の下準備をしたりしようと思ったのだ。

「ああ。頼むよ」

 和臣は梓を振り返り、笑みでそう言った。

 勿論、笑みで返した梓だった。

「私こそ。和をよろしくね」

「任せとけ」

 ちょっとふざけたことすら言い、三人でつい笑ってしまったところで、和臣と和はリビングを出ていった。
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