エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
「明日はきっとできるよ。パパとなにを約束したの?」

 笑ってみせて、梓は違うことを聞いた。話題としてはあまり変わらなかったが。

「うん! 目玉焼き、一緒にしようねって!」

「良かったじゃない。パパも楽しみなんだよ」

「そう言ってた!」

 そんなやりとりで、和の気持ちも落ち着いたらしい。

 梓が夕食の仕込みをする間、和が見られるようにテレビをつけると、ちょうどはじまっていた幼児番組にすぐ夢中になってしまった。

 ぐずられなくて良かった、と思いつつ梓はキッチンへ向かう。

 買い物は主にネットスーパーを利用するようになっていたので、スーパーに行くのは今では一週間に一回ほどになっていた。助かることだ。

 今日は一品が目玉焼きになる予定だったけれど変わってしまったから、なににしようかな。

 鮭を使っちゃいたいから、ムニエルにしようか。

 和もそろそろお箸をもっと上手く使えるようになってほしいから、お魚を積極的に選ぶようにしようかな……。

 メニューや選ぶ理由を考えながら支度をはじめたけれど、なんとなく、頭にさっきの電話がよぎってしまった。
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