エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
「じゃ……行くよ」

 今度は梓が部屋の明かりを消して、部屋は暗くなった。

 ろうそくの明かりだけがついている。

「ハッピバースデー……」

 三人で歌を歌う。

 誕生日には定番の歌。

 和は特に声を張り上げて、歌っていた。

 そして最後に、すぅぅ、と大きく息を吸い込み、ふぅぅーっと息を吹きかける。

 ろうそくの火は綺麗にすべて消えた。

 上手になったものだ、と梓は感心する。

「全部消えたぁ!」

 自分でもとても嬉しそうな和。

「すごいな、和。上手じゃないか」

 和臣が和の頭を撫でて、褒める。

 和は自慢げに「五歳になったんだもん!」と胸を張るのだった。

 すべて終わったあと、ケーキは梓によって切り分けられた。

 ホールケーキは三人用を買ったとはいえ、普段食べるケーキより少し大きめ。

 それでも今日は特別だから。

「んーっ! あまぁい!」

 大きく口を開けて頬張り、ほっぺにクリームまでつけて、幸せそうに声を上げる和。

 甘いケーキ、両側にはパパとママ。

 素敵な誕生日の夜は、最後にまだもうひとつ。
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