エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
 それに、二人目の子のことだけではない。

 来年から小学校に入る和。

 バレエ教室や、学校行事の関係で送り迎えが必要になることも増えるだろう。

 よって、まだ動ける時間と余裕があるうちに、取ってしまおうということになったのだ。

「梓は頑張り屋だな。でもあんまり無理をするんじゃないぞ」

 和臣は梓の頭に手を置いた。優しく撫でてくれる。

 今となっては和にするような手つきに、気恥ずかしくなりつつも、確かに喜びを覚えてしまう行為だ。

 梓はつい目を細めてしまった。

「ありがとう。でも、自動車学校自体も楽しみなんだよ。新しいことを習えるんだから」

「そうか。それがまたすごいんだよ」

 視線を合わせ、笑い合った二人。

 そのとき、不意に和が動いた。

「ここにいるんだよね」

 そっと身を屈めて、梓の膝の上に体を預ける。

 ただ、それは甘えたいのではなく、梓のお腹に耳を当てたいのだ。
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