内緒の双子を見つけた御曹司は、純真ママを愛し尽くして離さない
居間に通すと、彼がきょろきょろと見回している。

きっと子供たちの姿を探しているのだろう。

「今、保育園です。私の就活のために今日は一時保育で預けたんです」

「そうか」

残念そうな顔を見て、双子の誕生を迷惑に思っていないのは伝わったが、子供を奪いに来たのではという疑念が強まり、警戒した。

それでも果歩は卓也の殴られた頬を心配する。

こたつテーブルの前に座布団を敷いて座らせると、冷水で濡らしたタオルを持ってきて赤くなった頬にそっとあてた。

「ありがとう。果歩は優しいな」

切なげに微笑んだ卓也が、タオルをあてている果歩の手に自分の手を重ねた。

途端に胸が高鳴り、恋人だった時の誠実で頼れる彼を思い出してときめいた。

(私、どうして喜んでるの? もう騙されたくないのに)

「なにやってる。果歩はこっちに来い」

思わず見つめ合ってしまったら、兄に呼ばれてハッと我に返り、慌てて卓也から離れた。

こたつテーブルを挟んで、兄妹と卓也が向かい合って座る。

「なにが誤解なのか話せ。聞くだけ聞いてやる」

「はい。長々と釈明するより、こちらをご覧いただくのが早いと思います」

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