内緒の双子を見つけた御曹司は、純真ママを愛し尽くして離さない
アメリカで主流のサツマイモは皮も中身もオレンジ色をして、コロンとした形をしている。

日本のものより水分量が多めで甘みは少ないが、シチューに入れるとトロっとして美味しい。

双子はじゃがいもよりサツマイモのシチューが好きでたくさん食べてくれる。

料理センスはいまいちな果歩だが、平日はベビーシッターが来てくれるので手間暇かける時間の余裕があり、以前よりは料理の腕が上がった気がしている。

「楽しみだ」

微笑んだ卓也が双子を抱いてキッチンを出る。

料理をする時は危ないので、子供たちが入ってこられないようにキッチンのベビーゲートの扉を閉めるようにしている。

「ママはご飯の支度だよ。パパと遊ぼう。かくれんぼ、しようか」

まだ遊びのルールを正しく理解できない月齢なので、双子とのかくれんぼには鬼がいない。

逃げる卓也を双子がキャーキャーと追いかけ、カーテンの陰やソファの後ろ、お昼寝用の毛布の中に三人一緒に隠れる。

それを飽きずに何度も繰り返し、双子は大はしゃぎだ。

楽しそうな声を聞きながら、果歩は料理を始めた。

五十分ほどすると、キッチンにいい香りが立つ。

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