内緒の双子を見つけた御曹司は、純真ママを愛し尽くして離さない
夜は二十時半頃に子供たちを寝かしつけて夫婦でゆっくりするつもりが、自分もぐっすりと眠ってしまうことも多く、気づけばしばらく卓也と体を重ねていなかった。

(私も、卓也さんを充電したい……)

ポッと頬を赤らめて頷いて、照れくささをごまかすためにお願いする。

「来週、読み聞かせの予定があるんです。ベッドに行く前に、発音をチェックしてもらえませんか?」

「もちろんだよ」

渡米して間もなく、子供に絵本の読み聞かせをするボランティア団体があると卓也に教えてもらい、果歩はすぐに登録した。

行先は児童養護施設や小児科病棟、イベントホールや教会、本屋と様々だ。

これまで六回、読み聞かせに出かけ、子供たちのキラキラした瞳に癒されて、本の素晴らしさを伝えられることに張り合いを感じている。

日本では翻訳本のない英語の本も読んでいたため果歩の英語力は日常会話に困らない以上のレベルではあるが、発音に自信がないため卓也に教えてもらっていた。

夫婦で微笑み合ったら、コンロからシュウッと音がして慌てた。

シチューが吹きこぼれたのだ。

「大変!」

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