内緒の双子を見つけた御曹司は、純真ママを愛し尽くして離さない
ビジネス書の棚の前で悩んでいたら、本への愛情を熱く語られ、写真集を勧められた。
型破りな書店員に最初は戸惑ったが、店長とのやり取りを見ているとおかしくなり、自然と笑いがこぼれた。
すると肩の力が抜けて視界が明るくなったような気がしたのだ。
写真集を購入した後の、果歩と交わした会話を今でも覚えている。
『君は仕事をするのが楽しそうだね』
『はい。本に囲まれて仕事ができるので幸せです。ついのめり込んで熱くなってしまうので、最初は浮いていたと言いますか、他の書店員を戸惑わせてしまっていたんです。でも私がこういう人だってわかってくれたら、一緒に楽しんでくれるようになりました。この前は週替わりのお勧め本をなににするかで意見が割れて、激論を交わしたんですよ。みんな熱くなってすごく楽しかったです。そうしたら店長が、私が来てからみんな意欲的になったって褒めてくれました。それ以上に叱られてもいるんですけど』
『へぇ、君が周囲を引き上げているのか。素晴らしい』
(楽しむ……そうか!)
果歩に出会った翌日、卓也は社長室に出向いて昨日の問いに答え直した。
型破りな書店員に最初は戸惑ったが、店長とのやり取りを見ているとおかしくなり、自然と笑いがこぼれた。
すると肩の力が抜けて視界が明るくなったような気がしたのだ。
写真集を購入した後の、果歩と交わした会話を今でも覚えている。
『君は仕事をするのが楽しそうだね』
『はい。本に囲まれて仕事ができるので幸せです。ついのめり込んで熱くなってしまうので、最初は浮いていたと言いますか、他の書店員を戸惑わせてしまっていたんです。でも私がこういう人だってわかってくれたら、一緒に楽しんでくれるようになりました。この前は週替わりのお勧め本をなににするかで意見が割れて、激論を交わしたんですよ。みんな熱くなってすごく楽しかったです。そうしたら店長が、私が来てからみんな意欲的になったって褒めてくれました。それ以上に叱られてもいるんですけど』
『へぇ、君が周囲を引き上げているのか。素晴らしい』
(楽しむ……そうか!)
果歩に出会った翌日、卓也は社長室に出向いて昨日の問いに答え直した。