敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
「そんなわけで、あんたも悪いことは言わないよ。エーテル山に避難するつもりならやめときな」
「自治会長さん、実は私、その青年たちを知っています。彼らは今頃、エーテル山で燃えた星の襲来に備えています。私が行けば、きっと彼らの助けになれる。だからやっぱり、私は行かなくちゃ!」
「ちょっとあんた……!?」
たじろぐ老婆に馬上から微笑みかける。
「それから、私が保証します。彼らの言葉は絶対に現実のものになります。彼らは……いえ、王太子殿下は、必ず被害を防ぎきり人々は守られます。自治会長さん、丁寧に教えてくれてありがとう!」
ヒューラの脇腹をトンと蹴り、私は再び走りだした。
そうしてエーテル山の麓までもう間もなくというところ──。
《あ~! こんなところにいた!》
少し高い少年の声が響く。
「シルフ……!」
見上げると、栗色の髪を揺らしながら、手乗りサイズの少年がぷかぷかと浮遊していた。
《どこに行く? 今は王宮にいた方が安全だ》
《さぁ、私たちと一緒に戻りましょう》
「自治会長さん、実は私、その青年たちを知っています。彼らは今頃、エーテル山で燃えた星の襲来に備えています。私が行けば、きっと彼らの助けになれる。だからやっぱり、私は行かなくちゃ!」
「ちょっとあんた……!?」
たじろぐ老婆に馬上から微笑みかける。
「それから、私が保証します。彼らの言葉は絶対に現実のものになります。彼らは……いえ、王太子殿下は、必ず被害を防ぎきり人々は守られます。自治会長さん、丁寧に教えてくれてありがとう!」
ヒューラの脇腹をトンと蹴り、私は再び走りだした。
そうしてエーテル山の麓までもう間もなくというところ──。
《あ~! こんなところにいた!》
少し高い少年の声が響く。
「シルフ……!」
見上げると、栗色の髪を揺らしながら、手乗りサイズの少年がぷかぷかと浮遊していた。
《どこに行く? 今は王宮にいた方が安全だ》
《さぁ、私たちと一緒に戻りましょう》