敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
 無数の火球は時間差で、容赦なく大地に降り注いでいた。ところが、大地に落下するものはない。
 なんと落下する直前に、火球は全て砕かれているのだ。
「……あの光はなに!?」
 エーテル山の山頂から、降り注ぐ火球に負けない数の光が筋が伸びていく。光の筋は的確に火球を捉え、ぶつかると大爆発を起こして火球を木っ端みじんにしていった。
「きっと殿下がやっているんだわ!」
 どんな手段で行っているのかはわからない。だけど山頂から伸びていく光の筋は、殿下がやっているに違いないと確信した。
 灰や小さな塵が、もうもうと舞う。中には、火を燻らせながら弾け飛んでいく破片もある。それらは当然地表に落下していく。
 山頂にいる殿下は無事なのか!?
「私、行かなくちゃ!」
 轟音に怯えるヒューラを走らせることは難しいと判断し、自分の足で山頂を目指すことにする。
《待ってエミリア! 危ないよ!?》
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