敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
殿下は蹲居という片膝立ちの体勢で、弓に似た大型の武具を空に向けて構えていたが、その姿は満身創痍だった。矢を射続ける殿下は、飛来する塵や破片を防ぐ術を持たない。着衣は焼け焦げたり裂けたりしていて、ほとんど襤褸切れのよう。頭部や顔、上半身を中心に肌のいたるところに火傷や打撲傷ができ、痛々しく血を滴らせていた。
中でも左目はひどい有様だった。瞼に破片を受けて流血し、さらに腫れあがった瞼が目を塞いでしまっていた。射る瞬間だけほんの薄く隙間が開く。僅かに覗いた眼球は流れ込んだ血のせいか真っ赤で、果たしてまともに物が見えているか不明だ。
シュンッ!と矢が飛んでいくのと同時、殿下の手に新たな血がジワッと滲む。
既に五時間以上弓を引き続けた手指は無残に皮膚が破れていた。腕や肩の筋肉も、遠目にもそれとわかるほどガクガクと痙攣していた。いつ倒れてもおかしくない様相だが、殿下は矢をつがえて射る動きを一瞬たりと休まない。
中でも左目はひどい有様だった。瞼に破片を受けて流血し、さらに腫れあがった瞼が目を塞いでしまっていた。射る瞬間だけほんの薄く隙間が開く。僅かに覗いた眼球は流れ込んだ血のせいか真っ赤で、果たしてまともに物が見えているか不明だ。
シュンッ!と矢が飛んでいくのと同時、殿下の手に新たな血がジワッと滲む。
既に五時間以上弓を引き続けた手指は無残に皮膚が破れていた。腕や肩の筋肉も、遠目にもそれとわかるほどガクガクと痙攣していた。いつ倒れてもおかしくない様相だが、殿下は矢をつがえて射る動きを一瞬たりと休まない。