再会した敏腕救命医に娘ごと愛し守られています
帰り道、気持ちの悪さは続いており買い物する気にもなれずにいた。
赤ちゃんがお腹にいるのはものすごく嬉しい。けれど改めて感じたつわり症状。

「優里。何か食べれそうなものがあるなら買ってきてあげるから先に帰って横になるといいよ」

察した未来が声をかけてくれる。
私はサイダーとレモン系のアイス、ゼリーを頼むと未来に「妊婦さんっぽい」と笑いながら言われた。

ひと足先に部屋へ戻るがまだ斗真からの返信はなかった。
夜勤の後そのまま日勤になっちゃったのかな。
まだ医者になりたての斗真にとってはまだ自由になる時間はさほどない。日々勉強だろう。だから邪魔になりたくない。
今まではそう思っていた。だから連絡をして欲しいなんて言うのも初めてだった。けれど今回は違う。この話だけはすぐに斗真に伝えないと。
斗真がどんな顔をするのか楽しみで仕方ない。
口約束だった将来のビジョンがもっと身近に感じられた。
つわりでムカムカしているが、それ以上に嬉しくて幸せな気持ちに包まれながら眠りについた。
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