再会した敏腕救命医に娘ごと愛し守られています
未来と夕飯の素麺を少しだけ食べるが食は進まない。
でもつわりだと原因はわかっている。
明日はお互い日勤のため未来は自分のマンションへと帰っていった。
未来のいなくなった部屋は静まり返りどこか心細くなってしまった。
体調が悪いから余計なのかもしれない。
スマホを確認するがやはり彼からのメッセージも電話もない。
20時を過ぎた頃、またもう一度だけ、と心の中で勇気を出して彼の番号をタップした。
呼び出し音が鳴るが出ることはなかった。
うなだれるようにし、ベッドへ潜り込むと体を縮めて目を閉じた。
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