エリート御曹司は極秘出産した清純ママを一途な愛で逃がさない
それから一週間ほど経ったある日。
休憩時間はだいたい混雑のピークを過ぎた頃、厨房の隅っこで折りたたみ式の簡易椅子に座り惣菜をいただくのだけれど、今日の私は違った。
「映美さん、お久しぶりです!」
千花ちゃんに誘われて、私たちは亜紀さんがご両親と営んでいるカフェバーにやって来た。
「千花ちゃん、久しぶり! ごめんね、休憩時間が一時間しかないからバタバタしちゃって」
「いえいえ、お仕事の合間に時間を作ってくださってありがとうございます」
「ううん、いつも誘ってくれるのになかなか時間が取れなくてごめんね」
美味しいものを食べながら近況報告でもしよう、といつもメールはしているけれど、時間が合わずに実現できずにいて今日はようやくそれが叶った。
「ふたりともいらっしゃい。来てくれてありがとうね」
笑顔の亜紀さんに迎えられ、私たちは店内の一番奥に位置するテーブル席についた。
カフェバーはランプの白熱灯がレトロでとてもいい雰囲気。
「落ち着く空間ですね」
初めて来た千花ちゃんが、店内をぐるりと見回した。
「ほんと素敵だよね。光太もここに来ると空気読んで静かにしてくれるから、ゆっくり食事ができて助かってるんだ」
「そうなんですね」
光太のやんちゃな姿を思い出したのか、フフッと千花ちゃんが笑う。
千花ちゃんが光太と会ったのは四ヶ月前の十二月。誕生日プレゼントをわざわざ実家に持ってきてくれたときだった。
「お店の方はどう?」
亜紀さんが運んできてくれたお冷を口もとに運び、一口啜る。
今は千花ちゃんがプリズムの店長だ。
「はい、近所に競合店がオープンしちゃって、最初は集客が少し落ち込んだんですけど……」
メニューを見ていた千花ちゃんが、パッと顔を上げて続ける。
「副社長の指示でサービス内容を見直し、なんとか持ち直しています」
「そ、そうなんだ」
「はい、客層に合わせてコースを組み直してすぐに結果が出たんです」
千花ちゃんが笑顔を弾けさせたので、こちらまでうれしくなった。
お客様の笑顔や笑い声が響く、活気のあるプリズムが懐かしい。
休憩時間はだいたい混雑のピークを過ぎた頃、厨房の隅っこで折りたたみ式の簡易椅子に座り惣菜をいただくのだけれど、今日の私は違った。
「映美さん、お久しぶりです!」
千花ちゃんに誘われて、私たちは亜紀さんがご両親と営んでいるカフェバーにやって来た。
「千花ちゃん、久しぶり! ごめんね、休憩時間が一時間しかないからバタバタしちゃって」
「いえいえ、お仕事の合間に時間を作ってくださってありがとうございます」
「ううん、いつも誘ってくれるのになかなか時間が取れなくてごめんね」
美味しいものを食べながら近況報告でもしよう、といつもメールはしているけれど、時間が合わずに実現できずにいて今日はようやくそれが叶った。
「ふたりともいらっしゃい。来てくれてありがとうね」
笑顔の亜紀さんに迎えられ、私たちは店内の一番奥に位置するテーブル席についた。
カフェバーはランプの白熱灯がレトロでとてもいい雰囲気。
「落ち着く空間ですね」
初めて来た千花ちゃんが、店内をぐるりと見回した。
「ほんと素敵だよね。光太もここに来ると空気読んで静かにしてくれるから、ゆっくり食事ができて助かってるんだ」
「そうなんですね」
光太のやんちゃな姿を思い出したのか、フフッと千花ちゃんが笑う。
千花ちゃんが光太と会ったのは四ヶ月前の十二月。誕生日プレゼントをわざわざ実家に持ってきてくれたときだった。
「お店の方はどう?」
亜紀さんが運んできてくれたお冷を口もとに運び、一口啜る。
今は千花ちゃんがプリズムの店長だ。
「はい、近所に競合店がオープンしちゃって、最初は集客が少し落ち込んだんですけど……」
メニューを見ていた千花ちゃんが、パッと顔を上げて続ける。
「副社長の指示でサービス内容を見直し、なんとか持ち直しています」
「そ、そうなんだ」
「はい、客層に合わせてコースを組み直してすぐに結果が出たんです」
千花ちゃんが笑顔を弾けさせたので、こちらまでうれしくなった。
お客様の笑顔や笑い声が響く、活気のあるプリズムが懐かしい。