エリート御曹司は極秘出産した清純ママを一途な愛で逃がさない
不機嫌そうな物言いに、私は怯んで肩を小さくする。
「えっと、はい……」
すると、清都さんは盛大なため息を吐き出した。
「きみって人は……。俺がどれほどきみに惚れてるのか、まだわからないのか?」
やや横柄な様子で辟易と言って、腕を組む。
私はというと、その不服そうな態度とは裏腹の甘い言葉に心を奪われてならない。
どれほど私に惚れているか……?
「こないだもそうだ。俺が亜紀さんを好きなんじゃないかとか話していたな」
下げていた目線を再びこちらに向けられて、私は肩をつり上げた。
「たしかに以前、職場に好きな人がいると乃愛に話したが。それがきみだという可能性はまったく考えないのか? 鈍すぎだよ」
「えっ……⁉」
ドキンと心臓が高鳴る。
控えめに送った視線が清都さんのとかち合うと、まるで縛り付けられたかのように捕らえられ、目をそらせない。
「アメリカに赴任する前、店長としてこれから仕事をがんばろうとしている映美の邪魔をしたくなくて、気持ちを伝えられなかった」
清都さんはくるおしげに美しい顔を歪める。
「けれどきみに忘れてほしくなくて、偽の恋人になってと頼んだんだ」
声の響きを優しくして、厳しい表情をほぐした。
「変に遠慮しないで、ちゃんと気持ちを伝えるべきだったな。悔恨でしかないよ」
言い終えて息を吐き、片眉にアクセントをつけて小さく笑う。
「ニ年間の様子は、亜紀さんから聞いていた。
乃愛の件で変な噂が立ったから、職場に居づらくなって退職したのではないかと心配したよ。俺のわがままで傷つけて、本当にすまなかった」
「い、いえ……」
清都さんの言葉に、真剣に聞き入っていた私はハッとしてかぶりを振る。
「このまま身を引いた方がいいんじゃないかとも考えたが、どうしても忘れられなかった。だからきみが出産したらしいと帰国してから初めて知って、ショックを受けたよ」
亜紀さんのお母様が保育園というワードを話してしまったと、亜紀さんから電話で聞いていた。
「他の男に取られたのかと思うと正気ではいられなくなって、身を引こうなどと考えたことを激しく後悔した」
黒く澄んだ瞳が私を真っ直ぐに射止める。
目を瞠ったまま、私は再会した日の清都さんを思い返していた。
「えっと、はい……」
すると、清都さんは盛大なため息を吐き出した。
「きみって人は……。俺がどれほどきみに惚れてるのか、まだわからないのか?」
やや横柄な様子で辟易と言って、腕を組む。
私はというと、その不服そうな態度とは裏腹の甘い言葉に心を奪われてならない。
どれほど私に惚れているか……?
「こないだもそうだ。俺が亜紀さんを好きなんじゃないかとか話していたな」
下げていた目線を再びこちらに向けられて、私は肩をつり上げた。
「たしかに以前、職場に好きな人がいると乃愛に話したが。それがきみだという可能性はまったく考えないのか? 鈍すぎだよ」
「えっ……⁉」
ドキンと心臓が高鳴る。
控えめに送った視線が清都さんのとかち合うと、まるで縛り付けられたかのように捕らえられ、目をそらせない。
「アメリカに赴任する前、店長としてこれから仕事をがんばろうとしている映美の邪魔をしたくなくて、気持ちを伝えられなかった」
清都さんはくるおしげに美しい顔を歪める。
「けれどきみに忘れてほしくなくて、偽の恋人になってと頼んだんだ」
声の響きを優しくして、厳しい表情をほぐした。
「変に遠慮しないで、ちゃんと気持ちを伝えるべきだったな。悔恨でしかないよ」
言い終えて息を吐き、片眉にアクセントをつけて小さく笑う。
「ニ年間の様子は、亜紀さんから聞いていた。
乃愛の件で変な噂が立ったから、職場に居づらくなって退職したのではないかと心配したよ。俺のわがままで傷つけて、本当にすまなかった」
「い、いえ……」
清都さんの言葉に、真剣に聞き入っていた私はハッとしてかぶりを振る。
「このまま身を引いた方がいいんじゃないかとも考えたが、どうしても忘れられなかった。だからきみが出産したらしいと帰国してから初めて知って、ショックを受けたよ」
亜紀さんのお母様が保育園というワードを話してしまったと、亜紀さんから電話で聞いていた。
「他の男に取られたのかと思うと正気ではいられなくなって、身を引こうなどと考えたことを激しく後悔した」
黒く澄んだ瞳が私を真っ直ぐに射止める。
目を瞠ったまま、私は再会した日の清都さんを思い返していた。