エリート御曹司は極秘出産した清純ママを一途な愛で逃がさない
清都さんのお父様、白鳥社長の退院を待って、私たちは初夏の大安吉日に婚姻届を提出した。
報告したら、母は泣いて喜んでくれた。
結婚式や披露宴はまだ未定なのだけれど、母の着付けとヘアメイクで近所の写真館に記念写真を取りに行くことにした。
母もすごく楽しみにしている。
清都さんのご両親も、私との結婚を快く受け入れてくれた。
挨拶のため、母と光太とともに一緒に食事をしたときも、二年というブランクを感じさせないほどフレンドリーで、楽しい時間を過ごせた。
そして、生まれて初めてパパという存在と暮らし始めた光太はというと。
「順番だよ、光太」
休日の公園、揺れるブランコの前。
かがんで話しかける清都さんの手を、光太がしっかりと握っている。
一緒に暮らし始めた当初はぎこちなくて、清都さんを警戒する素振りを見せていた。
けれどもそんな態度にもめげず、清都さんは光太と率先して関わり、心を開いていった。
一週間もすれば環境に馴染み、清都さんとの距離もどんどん縮まっている。
順番が回ってきて、光太はブランコに乗れたらしい。
公園内には、清都さんに背中を押されてキャッキャとはしゃぐ、光太の声が響いている。
私たちは同居を機に、清都さんが住んでいた高層マンションから一軒家に引っ越した。
光太をのびのびと庭で遊ばせられるし、近隣には病院や保育施設、スーパー、公園が揃っていて生活のしやすさがすごく気に入った。
実家からも一駅なので、別居となりさみしがっている母に気軽に孫の顔を見せに行けるのもうれしいポイントだ。
今日はその近所の公園で、お弁当を持ってピクニック。
きらきら亭で売られている惣菜を真似して自作したり、あとはサンドイッチを作ってきた。
そろそろお昼にしようかなぁと、スマホのデジタル時計を確認してから公園内に目を向けると、ブランコで遊んでいたふたりが砂場に移動している。
「光太、どうぞできるか?」
黄色いスコップを握りしめた光太に、清都さんが尋ねる。
どうやら持ってきた光太の砂場セットを、近くで遊んでいる子も使いたそうにしているみたい。さっき先にブランコに乗っていた女の子だ。
光太は少し逡巡した様子を見せてから、女の子にスコップを差し出した。
「偉い偉い」
清都さんは目をいっぱいに細め、光太の頭をなでている。
けれども、女の子はプイッと体の向きを変え、そばにいた父親の方へ走って行った。
光太はぽかんと女の子の後ろ姿を見つめている。
「振られちゃったな」
ふたりのそばに歩み寄った私に目配せをして、清都さんは肩をすくめてクスッと笑って言った。
報告したら、母は泣いて喜んでくれた。
結婚式や披露宴はまだ未定なのだけれど、母の着付けとヘアメイクで近所の写真館に記念写真を取りに行くことにした。
母もすごく楽しみにしている。
清都さんのご両親も、私との結婚を快く受け入れてくれた。
挨拶のため、母と光太とともに一緒に食事をしたときも、二年というブランクを感じさせないほどフレンドリーで、楽しい時間を過ごせた。
そして、生まれて初めてパパという存在と暮らし始めた光太はというと。
「順番だよ、光太」
休日の公園、揺れるブランコの前。
かがんで話しかける清都さんの手を、光太がしっかりと握っている。
一緒に暮らし始めた当初はぎこちなくて、清都さんを警戒する素振りを見せていた。
けれどもそんな態度にもめげず、清都さんは光太と率先して関わり、心を開いていった。
一週間もすれば環境に馴染み、清都さんとの距離もどんどん縮まっている。
順番が回ってきて、光太はブランコに乗れたらしい。
公園内には、清都さんに背中を押されてキャッキャとはしゃぐ、光太の声が響いている。
私たちは同居を機に、清都さんが住んでいた高層マンションから一軒家に引っ越した。
光太をのびのびと庭で遊ばせられるし、近隣には病院や保育施設、スーパー、公園が揃っていて生活のしやすさがすごく気に入った。
実家からも一駅なので、別居となりさみしがっている母に気軽に孫の顔を見せに行けるのもうれしいポイントだ。
今日はその近所の公園で、お弁当を持ってピクニック。
きらきら亭で売られている惣菜を真似して自作したり、あとはサンドイッチを作ってきた。
そろそろお昼にしようかなぁと、スマホのデジタル時計を確認してから公園内に目を向けると、ブランコで遊んでいたふたりが砂場に移動している。
「光太、どうぞできるか?」
黄色いスコップを握りしめた光太に、清都さんが尋ねる。
どうやら持ってきた光太の砂場セットを、近くで遊んでいる子も使いたそうにしているみたい。さっき先にブランコに乗っていた女の子だ。
光太は少し逡巡した様子を見せてから、女の子にスコップを差し出した。
「偉い偉い」
清都さんは目をいっぱいに細め、光太の頭をなでている。
けれども、女の子はプイッと体の向きを変え、そばにいた父親の方へ走って行った。
光太はぽかんと女の子の後ろ姿を見つめている。
「振られちゃったな」
ふたりのそばに歩み寄った私に目配せをして、清都さんは肩をすくめてクスッと笑って言った。