先生の愛が激重すぎる件
なんとなく黙っているのも変かなと思って、紹介してもらった経緯を簡単に説明した。
「そうでしたか。弟がお世話になっています。あの子、ちゃんとやれてる?」
ちゃんと、とはどの程度のことを言うのだろう。よくわからないけれど、余計なことは言わないに越したことはない。
「……あ。はい」
「あはははは。その間でなんとなくわかっちゃったわ。ごめんなさいね、いろいろと」
「いえ、そんな」
「それでね、診察前にして頂いた尿検査の結果ですけど、陽性でしたよ」
陽性。そう言われることは覚悟していたはずなのに実際に告げられると理解が追い付いていかない。
「それって……つまり」
「妊娠されてますね。エコーでも見てみようと思いますが、おそらく8週目くらいかな」
「8週目……」
「ええ。この週数だとちょうど……」
問診票にかいた生理の日にちを確かめながら先生は丁寧に説明をしてくれる。でも私は理解が追い付いていかない。
本当に妊娠していたなんて。
おそらくあの時授かった子だ。先生以外の男性と体の関係を持ったこともないし……だから先生の子だ。先生と私の赤ちゃんがここにいる。
どうしよう。どうしよう。どうしよう。
「久保さん?」
「は、はい」
相原先生は心配そうな顔で私の見つめている。
「大丈夫?」
「はい……大丈夫です」
「これから隣の部屋に移動していただきますね。内診、させてもらっていい?」
「お願いします」
看護師さんに促され、私は診察室の隣にある内診室へと進んだ。
「おズボンと、下着を脱いでこちらの椅子におかけください」
「あ、はい……」
なかなかデニムのボタンが外れなかった。指が勝手に震えている。心臓がバクバクと拍動して胸が痛い。
ピンク色の椅子に腰を下ろすとひやりとしてなぜか悲しくなった。涙がじわりと滲んでくる。本来ならば喜ばしいはずの出来事のはずなのに、私は今、不安に押しつぶされそうになっている。
そんな私の気持ちをよそに診察は進んでいく。
私は目を瞑り、痛いくらいに拳を握り締めた。
「分かるかしら、ここが頭ね……久保さん?」
先生に呼びかけられてハッとして目を開けた。白と黒の液晶画面に映し出されているのは小さな小さな命。
「これが手、足、心拍もちゃんと確認できるわね」
「そうでしたか。弟がお世話になっています。あの子、ちゃんとやれてる?」
ちゃんと、とはどの程度のことを言うのだろう。よくわからないけれど、余計なことは言わないに越したことはない。
「……あ。はい」
「あはははは。その間でなんとなくわかっちゃったわ。ごめんなさいね、いろいろと」
「いえ、そんな」
「それでね、診察前にして頂いた尿検査の結果ですけど、陽性でしたよ」
陽性。そう言われることは覚悟していたはずなのに実際に告げられると理解が追い付いていかない。
「それって……つまり」
「妊娠されてますね。エコーでも見てみようと思いますが、おそらく8週目くらいかな」
「8週目……」
「ええ。この週数だとちょうど……」
問診票にかいた生理の日にちを確かめながら先生は丁寧に説明をしてくれる。でも私は理解が追い付いていかない。
本当に妊娠していたなんて。
おそらくあの時授かった子だ。先生以外の男性と体の関係を持ったこともないし……だから先生の子だ。先生と私の赤ちゃんがここにいる。
どうしよう。どうしよう。どうしよう。
「久保さん?」
「は、はい」
相原先生は心配そうな顔で私の見つめている。
「大丈夫?」
「はい……大丈夫です」
「これから隣の部屋に移動していただきますね。内診、させてもらっていい?」
「お願いします」
看護師さんに促され、私は診察室の隣にある内診室へと進んだ。
「おズボンと、下着を脱いでこちらの椅子におかけください」
「あ、はい……」
なかなかデニムのボタンが外れなかった。指が勝手に震えている。心臓がバクバクと拍動して胸が痛い。
ピンク色の椅子に腰を下ろすとひやりとしてなぜか悲しくなった。涙がじわりと滲んでくる。本来ならば喜ばしいはずの出来事のはずなのに、私は今、不安に押しつぶされそうになっている。
そんな私の気持ちをよそに診察は進んでいく。
私は目を瞑り、痛いくらいに拳を握り締めた。
「分かるかしら、ここが頭ね……久保さん?」
先生に呼びかけられてハッとして目を開けた。白と黒の液晶画面に映し出されているのは小さな小さな命。
「これが手、足、心拍もちゃんと確認できるわね」