ファンタジック・バレンタイン
「俺、時々、ナコの気配を感じてた。眠りにつく瞬間や、ふと窓の外を眺めたときや」



「うん。」



「図書室で本を読んでる時も。」



高梨君、ゴメン。それは私かもしれない。



「・・・もう一度ナコに会いたい、会って謝りたい、そう思って幽霊と会える方法を探してみたりもしたけど、やっぱり会えなくてさ。」



だから超常現象の本を一生懸命読んでいたんだね・・・。



「でも、こんな形でナコからのメッセージを受け取れるとは思ってもみなかったから、すごく嬉しい。」



「うん。ナコちゃんはいつも高梨君を見てたって言ってた。きっとこれからも見守ってくれている。」



「・・・ああ。ありがとな。米山。」



「ううん。」
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