もう恋なんてしないと決めていたのに、天才外科医に赤ちゃんごと溺愛されました
 ……この結婚を受け入れたのは間違いじゃなかった。

 そう思うのに、やっぱりふたりには本当の親子だと伝えられそうにない。

 優史には傷ついてほしくないし、蒼史さんを傷つけたくもない。私もふたりが傷つくところを見たくない。

 このままでいていいはずがないとわかっていても、真実を伝える勇気は湧いてこなかった。



 その夜、優史をベビーベッドに運んだ後、蒼史さんと私は改めてリビングで真面目な話をした。

「一度偽装恋愛に付き合ってもらったからわかると思うが、これからは夫婦らしい関係でいてもらいたい」

「わかりました」

「あの子に悪影響を与えないために、家でも同じようにしてくれ」

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