もう恋なんてしないと決めていたのに、天才外科医に赤ちゃんごと溺愛されました
 ようやく帰れるとわかってご機嫌になる優史の背を目で追い、そっとため息をついた。

 今のように、結婚をうしろめたいと今後も思い続けることになるのかもしれない。

 それを思うと、気が重かった。



 その夜、早めに夢の世界へ旅立った優史をベッドに連れて行き、私は話をするためひとりで蒼史さんの帰宅を待っていた。

 その日のうちに帰るときは必ず連絡をくれるところが律儀だ。

 彼と結婚生活を送るようになって三か月が経っている。

 その間、私が結婚した意味をあまり見いだせていない。

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