もう恋なんてしないと決めていたのに、天才外科医に赤ちゃんごと溺愛されました
 優史にとっては大和がいる日々の方があたり前の日常だった。

 だいぶ蒼史さんのもとでの生活に慣れてきたとはいっても、心のどこかで違和感を覚えていたのだろう。

「やまとくん、いないの……」

 見るからに落ち込んだ優史は、とうとう持っていたフォークをテーブルに置いてしまった。

 大和のことで頭がいっぱいになったのか、大好きなかきたまうどんも中途半端に残している。

 こんなに小さくても優史だって感情があって、いろんな考えを持っている。それを思い知らされた。

「一緒に遊ぼって聞いてみようか」

「え!」

「でも、お仕事が忙しいって言われちゃったらまた今度だよ。それでもいい?」

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