もう恋なんてしないと決めていたのに、天才外科医に赤ちゃんごと溺愛されました
 今もちゃんと私と手を繋いで歩いている。

「ユウくん、お外だからもうちょっと静かにね」

「ママ、しー」

「ママはいい子だからしーしなくていいの」

「ユウくん、いいこ」

 家から電車を乗り継ぎ、半年ほど前まで住んでいた家の最寄りで降りる。そこからはバスで移動だ。

 ほかの子供はどうなのか知らないけれど、優史はたくさん乗り物に乗れるのがうれしくていつも以上にテンションが高い。

 今からこんなにはしゃいでいたら、お昼寝がしやすいだろう。

 久々に来た駅は都心に比べると人が少なく、のどかだった。

 やがてバス停に到着すると、そこには十人近く並んでいた。

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