求愛一夜~スパダリ御曹司の旦那様に独占愛を注がれています~
あまりにも激しい口づけで声が掠れたら、暁人の瞳が僅かに揺らめく。キスで濡れた唇が指の腹でなぞられ、一段落ちた囁きが耳朶を掠めた。

「それじゃあ、美月のお言葉にたっぷり甘えさせてもらうよ」

彼は紳士を絵に描いたような男性だ。
でも私を抱く時は情熱的で、含みを滲ませた物言いに彼に知り尽くされた総身がざわめく。

腰を抱かれるままに頷くと、オーガンジーをあしらった天蓋ベッドに誘われた。

この部屋は特段に高いスイートルームだ。予約はすべて暁人がしてくれた。

優美なアンティーク調のベッドに横たえられ、彼が上から組み敷いてくる。

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