月へとのばす指
衝動に駆られて、へその周りを撫でていた手を、もっと下へと下ろしていく。水色のショーツの上から、唯花の最も大事な部分を、指先でなぞった。
びくっと、彼女の腰が震えた。その反応に気を良くして、割れ目を少し強めになぞってみる。
「んっ……!」
喉に詰まるような、それでもなお甘い響きの声を、唯花がほとばしらせる。指を滑らせたショーツの布地は、ほんのりと湿っていた。
直接触りたい、という欲望に耐えられず、最後の一枚をはぎ取る。そしてすぐさま、下生えに隠された秘部の中に、指を差し入れた。濡れた感触を直に感じると同時に、唯花が声を上げる。
「あぁっ」
初めて感じるであろう刺激に、驚きと戸惑いの混じった、小さな悲鳴のような声。だがそれだけではなく、確かな官能の響きを久樹は聞き取った。
花びらをかすめた指の感触に、彼女は確かに感じている。
指を、さらに奥へと侵入させる。濡れた花びらをゆっくりと押し広げ、尖った芽を探り当てて撫でると、唯花が腰を震わせながら喘いだ。
「あぁ……んっ」
甘く啼く、切ない声音──もっと、もっと啼かせたい。
花芽をきゅっと摘み、涅ね回す。濡れた感触が強まると同時に、唯花が背中を反らしてベッドの上で跳ねた。
「あっ、あぁ、あぁっ」
身をよじらせる彼女を抱きしめて、叫ぶ口を塞ぐようにキスをする。声の甘さを、閉じこめて、吸い尽くしたくて。
「んっ、……んぅっ、んんんっ!」
部屋に響く声も、絡む唾液も、何もかも甘く感じる。指を濡らし続けるこの蜜も、舐めればきっと。
そう考えたら我慢ができなくなった。久樹は侵入させていた指を引き抜き、すらりとした足を割って、そこに顔を近づける。足のこわばりに、何をされるのかと唯花は怯えているかもしれないと思った。
だが、気遣ってやるだけの余裕はなかった。蜜でてらてらと輝きを放つ秘部に、久樹はしゃぶりついた。
「あぁぁっ!」
唯花が甲高い悲鳴をほとばしらせる。手加減しなかったから衝撃は相当なものだったに違いない。が、すまなかったと思うよりも、舌に感じる甘美さに久樹は酔いしれていた。
……ああ、やっぱり。彼女の奥から出てくる蜜は、とても甘い。とろとろとして、舐め取るたびに湧き出てくる。
「あぁっ、あぁぁ! ……はぁっ、んぁぁっ!」