完璧上司の裏の顔~コスプレ動画配信者、実はファンだった苦手な上司に熱烈溺愛される
千紗は自分の豊かな胸を隠すように腕で隠した。エロ同人とか見てると、みんなが美人や派手な子を好きなわけではない。だから井村が千紗のようなタイプを好きでもおかしくない。
自分でも無駄にいい体をしている自覚はあるので、警戒してみた。
その後もパスタや魚介の煮込みをたらふく食べ、いい気分になる。
「いいね。食べっぷり」
「私ガツガツしてますか?」
「いや、美味しそうに食べててかわいいなって。そういえばアイさんは?」
「なんか用ができたって。デザートはいる?」
「じゃぁ……」
勧められるままにフルーツタルトと、ジェラートを食べてしまう。美味しすぎて、明日からの貧しい食生活が辛くなりそうなほどだった。
そもそも打ち上げと聞いていたのに誰も来ない。
夜景の見える高層階から、綺麗な景色が見える。
──なんかこれデートみたいじゃない?
「そろそろ行こうか。まだ食べる?」
「いえ。さすがにもう無理です」