完璧上司の裏の顔~コスプレ動画配信者、実はファンだった苦手な上司に熱烈溺愛される
「あの私混乱してて、まだなにがなんだかわからないんです」
「いいよ、騙してたの俺だし。でもだからって諦めないから覚悟して。俺思ってたよりヤバい奴みたい」
「それは同意です。でも、私地味だし、感じ悪いし、どうして」
「好きなところはあげたらキリがないけど。一生懸命真面目なところ。責任感があるところ。ツンツンしてても本当は寂しがり屋で甘えん坊なところ。演奏も好きだ。それから──」
「も、もういいです」
恥ずかしくて聞いていられない。それにしても普段とキャラが違いすぎる。
「でも、究極的には好きに理由はないんだ。どうして君じゃなきゃダメだと思うのは、本当にはわからない。ただもうこんな出会いはもうないと、野生の勘が言っている。君を逃しちゃ駄目だって」