飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
✧˙⁎⋆
「ボーっと歩いてんじゃねーぞクソガキ‼」
「……っ」
学校からの帰り道。
すれちがって肩がぶつかってしまった知らないお兄さんに背中側から怒鳴られて、私は両手と膝をついて小さく「すみません」と言った。
ひとり取り残された私の目の前では、ひっくり返ったスクールバッグも、スーパーで買った玉ねぎやトマトたちも、見事にアスファルトに投げ出されて恥ずかしそうにしている。
「……」
今日は、そういう日なんだ。
自分にそう言い聞かせて気持ちを切り替え、まずはそこにある玉ねぎを拾おうと手を伸ばしたとき、ポツ、と地面に何かが落ちてアスファルトの色を変えた。
「……!」
ポツ、ポツ、ポツポツポツポツ……
これ は
ッザァーーーーーーーー‼
私はゆっくりと、淀んだ空を見上げた。
……雨。
80パーセント降らないはずだった、雨。
それも大粒の、雨。
私はそれを見上げて思い切り身体中に浴びながら、あぁ、洗濯物サヨウナラ、と我が家のベランダを思う。
……こういう日もあるよ。うん。
ボーっとしてる場合じゃない。
このままじゃ風邪ひいちゃう。
エコバッグの中に元通り食材を詰めて、びしょ濡れになったスクールバッグと共に持ち上げて自宅へと走り出した。
「ボーっと歩いてんじゃねーぞクソガキ‼」
「……っ」
学校からの帰り道。
すれちがって肩がぶつかってしまった知らないお兄さんに背中側から怒鳴られて、私は両手と膝をついて小さく「すみません」と言った。
ひとり取り残された私の目の前では、ひっくり返ったスクールバッグも、スーパーで買った玉ねぎやトマトたちも、見事にアスファルトに投げ出されて恥ずかしそうにしている。
「……」
今日は、そういう日なんだ。
自分にそう言い聞かせて気持ちを切り替え、まずはそこにある玉ねぎを拾おうと手を伸ばしたとき、ポツ、と地面に何かが落ちてアスファルトの色を変えた。
「……!」
ポツ、ポツ、ポツポツポツポツ……
これ は
ッザァーーーーーーーー‼
私はゆっくりと、淀んだ空を見上げた。
……雨。
80パーセント降らないはずだった、雨。
それも大粒の、雨。
私はそれを見上げて思い切り身体中に浴びながら、あぁ、洗濯物サヨウナラ、と我が家のベランダを思う。
……こういう日もあるよ。うん。
ボーっとしてる場合じゃない。
このままじゃ風邪ひいちゃう。
エコバッグの中に元通り食材を詰めて、びしょ濡れになったスクールバッグと共に持ち上げて自宅へと走り出した。