飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
「おかえりっ!」


 ボフンッ!


 何か言う前に、私は(しん)の腕の中におさまった。


 ……あったかい。


「わ、濡れてんじゃん!」


 そう言われてハッとする。


「ちょっと待って、タオル持ってくるから」

「あっ、あの、ごめん! 忘れ物しちゃって……っ」

 奥の部屋へ行こうとした(しん)をそう言って引き留めると(しん)が「え?」と振り返る。

「本当にごめん、洗濯物と、これ冷蔵庫に、お願いできるかな!?」

「それは全然いいけど、そのまま行くの? 着替えたほうが」

「すぐ戻るから‼」

「え⁉ ちょっと待っ」


 まだ何か言おうとしていた(しん)を遮って、私はバタン!とドアを閉めて走り出した。





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