飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
「え……⁉うそ、夏宮くん⁉」

「そうでーす、夏宮心くんでーす」


 夏宮くんの、それもひどく落胆した声がダランと寝転ぶ猫ちゃんの小さな口から聞こえてくる。

 私は一応、周りを見渡して夏宮くんを探してみる。


「あーそうだよね、そうなるよねー」


 夏宮くんのすべてを悟ったような声は、やっぱり猫ちゃんから聞こえてくる。

 
「え……?待って、わかんない、どうなってるの?」

「俺もよく分かんないんだよねー……ん?待てよ」


 頭を抱えて動揺する私の方に、夏宮くんの声をした猫ちゃんが歩いてきてすぐ近くでちょこんとお座りをした。

 そのつぶらな瞳は、やっぱりさっきの変な鳴き声の猫ちゃんで間違いない。

 ほんとにこの子が、夏宮くんなの……?


「ちょっと失礼」


 そう言って前足をあげて、私の足にちょん、と置いた。


 ボフンッ!


「お」


 そしてまた爆発の後にすぐ目の前に現れる、裸の夏宮くん。


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